紅蓮の弓矢

 

紅蓮の弓矢

紅蓮の弓矢

 

 読書の秋ということで進撃の巨人を読みふけっていた。

(9月18日まで1巻~28巻が無料で読めるキャンペーンが行われている)

連載開始当初から話題になっていたし、原作もアニメも途中までは見ていたが、わりと最初の方に脱落していた。

脱落の理由はふたつ。

ひとつは「巨人が人間を食べるシーンが怖い」だ。

怖いものが苦手である。

ホラー映画はもちろん’NOモア映画泥棒’のCMすら目を閉じる。

世にも奇妙な物語はテーマソングを聞くだけで怖くて仕方ないし、好きな俳優が出ていたとしても医療ドラマは見ない。

そんな自分が「巨人が人間を食べる」なんていうシーンは直視できるものではなく

劇画タッチな作画がそれを助長するので無理だった。

原作がダメならアニメをと思ったが、過激な描写も惜しみなく再現され、こちらも怖さが勝ってしまった。

脱落の理由ふたつめは「シリアスな展開に突然組み込まれるギャグに辟易」だ。

先述したとおり、恐怖を煽る設定・作画・展開の中、突然ポンッとギャグが組み込まれる。

笑うべきなのか。

私には逆にそれが恐怖に感じた。

最新29巻までを読み終えた今は、そんな自分に喝を入れたい。

恐怖を凌駕する面白さがそこにある。

物語も終盤を迎え様々な伏線を回収する神展開にゾクゾクさせられ、少し目を離すと置いていかれる。

容赦無用に投入される突然の新キャラに加え、急に年月が経ち主要キャラ達の見た目もマイナーチェンジしている。

ついていくのがやっとである。

最新刊まで読み終え、謎の虚無感に襲われている。

その虚無感と頭の中のハテナを埋めるため、ウィキペディアで補充しつつ

「真実とは」「世界とは」「生まれた意味は」「オニャンコポンとは」と考えている。

この作品でいう『思春期特有』状態である。

オニャンコポン。

これはいつものシリアスにねじ込まれたギャグだろう。

ハンジに『オニャンコポン』と言わせたいだけだろう。

そう思っていたが、調べると実在する神の名前らしく、それすら何か重要な伏線ではないかと思わせる。

本当に恐ろしい作品である。

今後ますます「進撃」する本作の行く末を、最後まで見届けたいと切に願う。

 

 

 

(2019/9/18)